スマイル

大滝建築事務所 : エンジョイ!

「楽しむ建築」を紹介します。天体観測所や趣味の屋根裏部屋、保育園や幼稚園などの子どもの建物や、木製遊具や木製デッキなどの園庭の工事、オーダーメイドの家具の製作をご紹介します。

ホーム > エンジョイ! > 天体観測 > 天体観測所 > トーマスドーム2007

トーマスドーム2007

トーマスドーム2007

2007年09月20日 : 大瀧雅寛
> 印刷用のレイアウトはこちらです...

トーマスドーム2007

中学校の理科の先生である当麻さんの、天体観測所ができあがりました。

既存のコンクリートブロック造の住まいの屋上の、ペントハウスのようですが...

トーマスドーム2007 [ t01_2007 ]

トーマスドーム2007

この屋上には、20年程前に設置した円形のドームがすでにありました。円形のドームの方は、360度見渡すことができ、スリットにより、外部の光を遮断できることが長所なのですが、夜空との一体感に欠けてしまいます。

そこで、今回の観測所は、屋根に大きな開口部を造り、可動式の屋根をのせることにしました。

建物の外形は、左右が対称でない、面白い形にして、既存の白い、円形ドームとの対比を考えました。

トーマスドーム2007

南面の屋根を横にスライドさせると、1.7m角の開口が表れます。

この方法では、北側の空が見えないのですが、北側は林になっているので、もともと、空が見えませんでした。

屋根も外壁も、ガルバリウム鋼板で仕上げました。

トーマスドーム2007

地球の自転に合わせるため、望遠鏡の架台の軸を、北極星に合わせる必要があります。望遠鏡を高めにセットすることで、北極星を確認することができました。

市街地での天体観測は、光害のために高度が高い所に限定されてしまいます。東の空から天頂までが、観測の対象になります。

トーマスドーム2007

外観は面白い形をにしたのですが、その形が内部にそのまま現れるようにしました。

屋根は構造用合板のあらわしです。この合板の上は外断熱になっていて、屋根からの熱を防ぎます。壁はOSBを化粧貼りしました。柱や梁は、赤松の集成材です。素材を生かした仕上げになっています。

トーマスドーム2007

林に面した一面は、造り付けの本棚にしました。天文雑誌に合わせてあります。

トーマスドーム2007

本棚の素材は、しな合板で、小口は合板を切り放しです。学校の机のように。板の重なりが見えています。

トーマスドーム2007 トーマスドーム2007 トーマスドーム2007

最近の天体観測は、望遠鏡とパソコンを連動させます。パソコンを置くカウンターも造りました。

眺めがいい所なので、このカウンターには、コーナー窓も造りました。賢治先生の家も、そうなっていました。

トーマスドーム2007

住宅地を見下ろす不思議な山のふもとに、この観測所はあります。半年がかりで、やっとできあがりました。

「失敗してもいいから...」とスタートした、6坪ほどの小さな観測所ですが、私としては、家1件分の時間がかかりました。

最近、家族からの避難場所が欲しいと思っている私の思いも、有形無形に生かされていることでしょう(笑)。

当麻さん、市街地での撮影、期待しています!

月の出ない夜が楽しみですね。

トーマスドーム2007[ t01_2007 ] 2007年9月竣工

追伸

ホームズ彗星(17P/Holmes)を見せてもらうために、お伺いしました。

大滝建築事務所 : エンジョイ! の、ホームページに戻ります...