東京都のMさん家族は、ご夫婦と子どもさんの3人家族です。子どもさんは脳性マヒのために、歩行に障害があり、つたい歩きをします。
木造2階建ての築20年の住宅を、 子どもさんの成長に合わせて、子どもさんの生活幅を拡げるためのリフォームをしました。
「結婚や仕事で巣立つまでのおよそ10年。女性として様々なことを身につける大切な時期を、居心地のよい空間で過ごしてほしい」というMさんの思いを大切にしました。
ひとり娘のmさんはお料理が大好きです。自由に安全に使えるように、座って調理ができるL字型の造り付け家具の流し台を造りました。
この新しい流し台では、お菓子つくりにも挑戦しているそうです。
熱いおなべなどを運ぶことは危険なので、ダイニングテーブルにIHコンロを埋め込みました。
トイレは、1.5帖しかない玄関脇のスペースに造りました。狭いスペースに洗面台と洋風便器を取り付けました。
洋風便器はタンクレスのタイプを選び、さらに壁の厚さ分壁の中に、埋め込みました。
座れるタイプに洗面化粧台を選びました。洋風便器と洗面化粧台の奥行きを揃えることができました。
LDKからデッキを見通せる位置に窓を1ヵ所造りました。窓の手前にはベンチを造りました。
窓際のベンチなので明るく、デッキ越しに庭を一望できる気持ちのいいスペースになりました。
ベンチから立ち上がりやすくするために、ベンチの両側に縦の手すりを取り付けました。この手すりは、床から立ち上がるのにも使えるように、長めのものにしました。
3匹の犬は大切な友達です。晴れた日には、自分でつくった昼ごはんを、犬と一緒に食事ができるようにデッキを造りました。
デッキは、寝室からも出入りができ、寝室と一体として利用できるようにしました。
家が居心地よくなりすぎると、外出しなくなるのではという心配もありましたが、大好きな家をベースにして、生活の幅を拡げていってほしいというMさんの考え方に共感したバリアフリーリフォームとなりました。
前編もご覧ください。
「居心地のよい住まい」の「家具(1) - 空間有効に使える「造り付け」 -」にも、Mさんのバリアフリーリフォームを書きました。