80代のHさんは、軽い左半身まひがありますが、屋内の移動は自分で歩きます。寝室の近くにあるトイレを、使いやすくするために、住宅改修工事をしました。
便器への立ち座りを楽にするために、便器の下に木製の台をはさみ、便器の座面の高さを上げました。
写真:Hさんの家@埼玉県・h07_2000
この木製の台の高さは6cmで、Hさんのかかとが少し浮く位の高さとしました。形は便器の輪郭に合わせて糸鋸で加工したものです。便器の座面の高さを上げることによって、壁に取り付けたL型手すりを使って立ち上がりやすくなりました。
一般的に便器の座面の高さは約40cmです。今回6cmかさ上げしたので約46cmになりました。
このような住宅改修を「便器のかさ上げ工事」と言うのですが、この工事は車いすを利用する方に行われことが多いものです。車いすの座面の高さと、便器の高さを合わせることによって、移乗しやすくするためです。
Hさんのように、足腰が筋力が落ちてきた方にも役にたちました。
トイレのドアは片開き戸でしたで、安心して開けられるように、ドア取手の脇に縦の木製手すりを取り付けました。ドアは既存を残しましたが、敷居を撤去してわずかな段差をなくし、廊下からトイレまでがつながるように、防滑性ビニル系シートを貼りました。
このトイレもHさんの寝室も2階にあります。トイレの右側にある小さな扉の向こう側には、下りの階段があります。夜間も出入りするところなので、うっかりと間違わないようにして下さい。
木製手すりの右脇には呼び鈴を付けたので、用があるときは1階を呼んで下さい。
写真:Hさんの家@埼玉県・h07_2000 2000年04月竣工