手すりの取り付けでご要望が多いのは浴室です。最近の浴室は、タイル貼りの在来工法よりも、ユニットバスが多くなってきていますので、ユニットバスに手すりの取り付けケースも多くなってきました。
しかし、ユニットバスは壁が薄いタイプが多く、手すりを取り付けるには、とても気を使わなければなりません。
手すりの選択は、ユニットバスのメーカーや壁の材質で選ぶようにしています。
Sさんのユニットバスは2007年に、新しく設置工事をしました。手すりの取り付けは、実際に使ってもらってから取り付けるようにしました。
工事が2度手間にはなるのですが、ユニットバスの手すりは簡単に移動できないので、「後付け手すり」を大切にしています。
浴槽の脇に1本、洗い場のタオル掛けの両側に1本ずつの計3本のI型手すりを取り付けました。
ユニットバスの壁に穴を開けて、壁を挟むように取り付ける、ユニットバス用の後付け手すりを選びました。
最近のユニットバスは、それぞれのユニットバスメーカーが、このタイプの後付け手すりを用意しています。
このタイプの手すりが一番安全に取り付けられます。
Mさんは20代の男性で、脊椎損傷のために車いすを使っています。洗い場から浴槽へと移乗するときに、全体重を手すりに掛けるので、さらに安全を考えました。
ユニットバスの裏側の壁を壊し、裏側からユニットバスの壁を補強してから、手すりを取り付けました。
さいわい、裏側の壁が構造壁でなく、台所との間仕切り壁だったのです。
Kさんのユニットバス壁は、タイル貼りでした。タイルでしたので表面は固いのですが、壁の下地が十分な強度がなく、穴を開けて取り付けるタイプの手すりは、取り付けることができませんでした。
そこで、吸盤と接着剤で、タイルの表面に取り付ける手すりを選びました。
タイルの大きさは100□でしたので、手すりの吸盤の位置が、タイルの目地にこないように、手すりの長さを合わせました。
Aさんのユニットバス壁は、化粧鋼板貼りでした。鋼板ですのでマグネットがくっつきます。
マグネットと両面テープで取り付ける手すりを選びました。
この手すりの取り付けは、住まい手さんが自分でできるので、施工費がかかりません。
マグネット付きのベースがやや大きいのが難点です。
ユニットバスの手すりの取り付けは、安全が確認できないときは、お断りさせていただくこともあります。
手すりは全体重を掛けるので、外れることは許されません。特に浴室はなおさらです。
とは言え、取りたいときには、取れないないとまた困るものですが。