ご高齢になり、お茶から離れてしまう方が多いそうです。
というのも、腰痛や膝のいたみから正座をするのが困難になってしまうからです。
いす座で楽に茶道を嗜める、ユニバーサルデザインのお茶室を考えました。
炉の点前です。炉とは茶室の畳を切って床下に備えられた小さな囲炉裏のことです。11月〜4月まではこの炉の点前を用います。
(5月〜10月までは風炉の点前と言って、囲炉裏を用いない様式をとります。)
炉のまわりの上げ畳家具、いすや机を造ることにより、床から持ち上げました。
左から時計周りに、建水(茶碗を清めたり暖めたりした時に使った湯や水を捨てるのに使う)、替茶碗(連客へ)、結界(お茶で使う聖域を表す)、水指(点茶の際茶釜に水を足したり水で茶碗や茶筅をすすぐために蓄えておく)、茶杓、棗(抹茶を入れるのに用いる漆塗りの容器)、茶筅(抹茶を点てるのに使用する)、主茶碗、炉、柄杓、蓋置。
収納するときの様子です。椅子は7組、机は3組つくりました。
椅子は全て同じ大きさで、3組ずつ重ねられます。
机は足をたためます。机の大きさは、畳のへりに合わせたので、3組とも、わずかに寸法が異なります。
このお茶室は、マンションの上階にあります。バルコニーを待ち合いや路地に見立てました。
正客のためのわらじが一足、用意してあります。
バルコニーの待ち合いです。
扉に向こう側に、お茶室の入り口があります。
今回の工事で、ご高齢のお客さんにも好評だったとのことでした。
また、正座が困難な外国の方にも、楽に茶道を嗜んで頂けるようになりました。。
Yさんさんのお茶室@東京都 [ y14_2009 ]