車いすを想定したマンションリフォーム - 3

車いすを想定したマンションリフォーム - 3

2001年02月12日 : 大瀧雅寛
車いすユーザー  > マンションリフォーム  

写真01

トイレは車いす利用者が使うことを考えると、便器の脇に移乗やその介助のためのスペースが要ります。そのためには2畳程度の広さは必要です。限られた面積の中では、トイレを広げる代わりに、トイレと洗面室をワンルームにして、広さを確保する解決策をよく見かけますが、この形式は「落ち着かない」とあまり歓迎されません。

Nさんの家@神奈川県 [ n07_2001 ] 2001年1月竣工

写真02

そこで考えたのが2方向から入ることができるトイレでした。トイレと洗面所の間を折り畳み戸にしました。トイレには廊下から直接入ることもできますし、洗面室を通っても入れます。 廊下から洗面室に入る戸は幅90センチ、洗面室とトイレの間は戸を全開すれば1メートル以上ありますから、車いすでもゆったりと動けます。

難しかったのが段差解消です。このマンションは、玄関の上がりかまちの段差は3センチしかなく、好都合でしたが、その代わりに廊下からトイレ・洗面室の段差が10センチ、さらに洗面室から浴室までの段差が、10センチありました。コンクリートの構造床が、平らに造られているからです。

水回りすべてを廊下と平らにしようとしても、現実的には無理なので、使用頻度に合わせての段差処理を考えました。入浴は1日1度のこと、洗面は1日に数回、トイレがもっとも多いでしょう。ですから、廊下とトイレ・洗面室の段差を優先的になくしました。 洗面室から浴室までは、16センチの段差が残りましたが、持ち運びのできるスロープを洗面室の床に置き、車いすでも対応できるようにしました。

また、必要になったとき浴室とトイレには、介助用リフトを後付けできるので、今回の工事では設置しませんでしたが、今後、その時の状況に応じて対応できるように、設置する位置は検討してあります。

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