施工すること

    昨日は上棟工事、今日は断熱構造屋根パネルを小屋組の上に敷き並べます。このパネルは構造、断熱とも性能が高く、現場の屋根形状、予算に合わせて、パネル工場に特注製作する、大滝建築事務所オリジナルのパネルです。一般的な垂木工法に比べると高価なものですが、私たちはローコストの建物でも採用するようにしています。

    柱は105mm角ですので、壁の厚さも105mmになります。柱と柱の間に断熱材を吹き付けました。厚さは平均75mmで、次世代省エネ相当の断熱性能があります。この断熱材と出会い、外断熱にこだわらなくてよくなりました。施工方法は、スプレーのように霧状の液体の吹き付けるのですが、発泡倍率が100倍もあるので、厚みをコントロールするのが、とても難しいそうです。また、柱や梁や床などを汚さないように、ていないな養生も必要なのだそうです。

    南斜面の丘の上に水平に広がる大きな平屋園舎、屋根もまた大きくなるが、この屋根をどれだけ薄く造れるかが、外観の勝負どころだ。切妻屋根を45度に切り落として、一日の日の変化を園舎の中で感じたかった。厚いものは薄く見せる。太い木材は細く見せる。重たいものは軽く見せる。秋の気配を感じさせる青空が似合う屋根になった。

    赤みのあるこの集成柱は圧縮強度が高い。 1階と2階で柱の本数は100本ほどあるが、長さや端部処理など全ての柱は微妙に異なるので、所定の位置に正確に立てる必要がある。柱には、「階数」「東西方向の位置」「南北方向の位置」の項目が表記されている。この柱には「2F-又り-又3」とある。奥の外壁面が「1」の通りで、そこから数えて3列目。左右の方向は、「いろはにほへと...」と右側から番号を振る。「又」が付いているのは、基準の910mmグリッドからずれていることを意味する。ここは階段の上部、階段の幅を一般的な幅よりも90mm広くしたため。

    各部屋には窓を2ヶ所はつくりたいので、窓の数は多くなってしまいがち。ラワン合板でできた四角い枠。ビニールクロスを巻き込むための窓枠だ。窓の大きさに合わせピッタリと造った。一辺のみが集成材になっていて、この面を下に取り付ける。「窓があれば窓枠が必要」とは限らないので、現場ごとにどうするか考える。窓からの見える風景を「1枚の絵」に例えるなら、窓枠はさながら「額縁」なのだろう。絵に合わせた額縁を考えてみる。

    縁側に面している保育室は、勾配天井は南側が高くなっていて、縁側の屋根越しに保育室に採光する。子どもたちを迎える面白い窓を考えたら、大きなメガネを思いついた。外観は擬人化させると面白いが、屋根の先端が青空と接する様子は帽子をかぶっているようだ。軒裏は杉板を貼ってあり、丸い換気口には金網が貼ってある。破風板はこの後、屋根と同色のガルバリウム鋼板を巻き込む。