昨年と同様に、今年もKさん宅に友人たちと一緒に訪問しました。「居心地のよい住まい」の「階段(3) - 不要な廊下なるべくなくす -」のお宅です。南斜面の敷地に合わせて、半階ずつ上がっていくスキップフロアの木造2階建ての住宅です。
私は到着すると、すぐにひとり抜け出して、外観の写真を一通り撮りました。このコラムを書きたかったからです。
西側の斜面から見下ろすと、暖炉からのけむりが出ています。西側の屋根は大きな屋根の下に小さな屋根を造り、全体のスケールが小さく見えるようにしました。小さな屋根の所は、ダイニングの上に浮かぶロフトになっています。
小さな山の中腹の南斜面のたっています。北側はまだ高くなっているので、北風を遮ってくれます。この季節でも暖かい気持ちのいいロケーションです。
ライトは、山に建物を造る場合は、山の頂上に造るのではなく、山のひたいの所に造らなければならないと言っています。
建築当時の建築基準法の道路斜線制限は、今よりも厳しく道路からの高低差大きい道路に近い部分は、低く造りました。
広い敷地でも道路からあまり離すと、道に接するデッキ、道行く人と会話やあいさつ 道とのつながりを大切にしました。
東側もまた道路です。南下がりの傾斜に合わせて、屋根も南に下げることが、この敷地に逆らっていないように感じました。
この東面には、3部屋の子ども部屋がならびます。
さて、玄関から上がらせていただきます。
LDKはスキップフロアで、ダイニングとリビングとは91cmの段差があります。この段差を5段の階段で上がります。
子どもは階段が大好きです。ふらりはずっとここで遊んでいました。
気がつけば、外は真っ暗です。今回もまた、長いをしてしまいました。
天文とカメラが好きな友人たちなので、帰る前に記念写真を撮ってしまいます。左端が私です。
5段の階段を上がったリビングは天井を低く抑えて、親密な感じをでしたかったのは、こんな雰囲気にしたかったからです。
この住まいが出来上がった1995年以降、私は、車いすを使う住まい手さんからの依頼が増え、バリアフリー住宅を、専門とするようになりました。次第にこのような空間を造らなくなっていきましたが、高さが変化する楽しさを、車いすユーザーにも感じてもらえる空間を、いつか造らせてもらいたいと思っています。
Kさんの家@埼玉県 [ k02_1995 ] 1995年7月竣工
「居心地のよい住まい」の「階段(3) - 不要な廊下なるべくなくす -」のコラムにも、Kさんの住まいを書きました。