Yさんの敷地の地盤調査をしたところ、地盤面から3m程までは、木造2階建てに耐えられる地耐力があり、地盤面から5mよりも深い部分にも、堅固な層があったのですが、地盤面から3mから5mの間に、地耐力が落ち込む軟弱層がありました。
建物の荷重は建物直下にだけに伝わるのではなく、地中を分散しながら伝わることから、地盤面から3m程度、良好な地盤があれば、地盤改良工事をしなくていいという考え方もあるようですが、地下水位が地盤面から3mあたりと浅いこともあり、Yさんに地盤改良工事をすすめました。

地盤改良工事には、色々な工法があります。今回は、地盤面から堅固な層までの高さが5mでしたので、「柱状改良工事」を選びました。この工法は、4〜8m程の軟弱地盤を対象としているものです。
柱状改良工事は、ソイルコラム工法とも呼ばれ、直径60cmの円柱状の改良杭を基礎下に打設して、建物荷重を支持するタイプの地盤改良工法です。
地盤調査データです。このデータでは、地盤面から3m程までは、木造2階建てに耐えられる地耐力があり、地盤面から3mから5mの間に、地耐力が落ち込む軟弱層がありました。 地盤面から5mよりも深い部分は、堅固な層になっています
大滝建築事務所では、その基準を、3t/m2(地盤面1平方メートルあたり3tの荷重に耐えられるという意味です) を確保しているかで判断しています。
3t/m2に満たない地盤のときは、基礎工事だけで対応するのではなく、地盤改良工事を行います。
柱状改良工事当日の朝です。現場に固化材を搬入します。無機質で無害な固化材で1梱包は1tです。
Yさんの現場では直径60cm、深さ5mの杭を36本造ります。
固化材は1tで5mのソイルコラムを2.5本造れます。16t、16梱包搬入しました。
このプラントで水と固化材を混合して、セメントスラリーを生成します。
この容器に水を貯留します。5mのソイルコラムの1本あたり、270リットルの水が必要です。
プラントで生成したセメントスラリーを、セメントスラリーを攪拌機へ送ります。
施工機にセットした、ロッドの先端です。この先端からセメントスラリーを注入しながら、地盤と混合攪拌を行い、掘り進めます。
地盤面から5mの深さまでを、5分程の時間をかけて2往復しました。最後に杭頭部分の再攪拌します。
杭頭は、コテで平らに仕上げます。高さは基礎の形状に合わせて正確な高さにしてあります。
地盤改良工事から3日経ちました。はっきりと杭頭がわかります。固化するまで数日養生した後、遣り方を出して、基礎工事が始まります。
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