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大滝建築事務所 : 木の住まい

「3人の大瀧」が責任を持って、住まい手のみなさまにふさわしい住まいを造ります。 工房では父の大瀧、現場では弟の大瀧、設計では兄の大瀧が、それぞれの責任のもとに仕事をしています。

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LDKは1/4の円のかたち

LDKは1/4の円のかたち

2006年02月18日 : 大瀧雅寛
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写真01

東京都のYさん家族は、70代のご両親さんと、長男、長女の4人住まいです。2002年の夏に完成した、この住まいは、ご両親の加齢に備えることと、車いすを使う息子さんのために、バリアフリーが一番、大切なことでした。

建具の調整、掛け時計の取り付けのために、久しぶりに、私と弟と建具屋さんとで出かけました。お伺いしてみると、3年半が経ったと思えないほど、「新しい」ままで、タイムスリップしたようでした。

Yさんの家@東京都 [ y05_2002 ] 2002年7月竣工

写真02

Yさんの家は南面道路です。歩道のある都道は、駅へと向かう道なので、1日中、車や人の通りが多い場所です。ここからの発生音を遮音するために、開口部は、あまり大きくならないようにして、Fix窓を使っています。

外部仕上げはメンテナンスフリーにするため、屋根は洋瓦葺きにして、外壁は乾式タイル貼りにしました。

屋根の傾斜は、5.5寸勾配(約29度)と急傾斜にして、雨の流れをよくし、軒の出を大きく出すことによって、外壁に雨がかかることをできるだけ防ぐようにしました。

写真03

建物南側の庭に面する部分の形状を、1/4の円のかたち、正確には12角形の1/4に近い形状にしました。Yさんは植木が趣味なので、リビングから庭がよく眺められることと、建物の影が庭にかからないことを考えてのことです。

また、このかたちは、外側からは小さく見えるのに、内側からは大きく見えるという面白さもあります。

屋根の形状を寄せ棟屋根にしたのも、庭を狭く感じさせないため、日当たりを確保するためです。私は外観のデザインを考えるとき、このような必然性から、大切にします。

写真04

もっとも、必然性から考えていくと、あまり格好いい外観にならないのですが、Yさんやご近所の方々からほめてもらえました。私の設計としてはめずらしいことです。

庭に面しているのは、リビングと寝室です。寝室からの避難経路してのスロープを、建物の脇に造りました。このスロープは降りることが目的なので、スロープとしては急傾斜です。

写真05 写真06

Yさんの家は高気密、高断熱で造りました。唯一の欠点は、窓からの日差しの熱が、室内に蓄熱してしまうことです。南側の窓は、あまり大きくならないようにしました。

南側の窓はアルミサッシュではなく、北欧製の木製サッシにしました。ペアガラス以上の断熱と遮音性能を求めたので、この木製サッシは、3重ガラスが入っています。

さらに、3重ガラスの外側に、アメリカから輸入した、遮熱フィルムを貼りました。薄いグレーの鏡のように見えます。

写真07

LDKは24帖のスペースで、おおきな「く」の字型をしています。天井は勾配天井にしたのですが、寄せ棟屋根を生かして、ちょうど、傘を下から見上げたような形になっています。

照明は、白熱灯と蛍光灯のミックスにしました。白熱灯はダウンライトと壁付け灯、蛍光灯は、間接照明にして、ゆったりとした灯りとなるようにしました。

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斜辺にあたる部分に、それぞれ掃き出し窓を造りました。この2組の掃き出し窓は、真南でなく、庭のある東南に向いています。あえて南側をふさいだのは、西日が家の中に入り込まないようにするためです。

またこの掃き出し窓は、「く」の字型の中心にあるので、のLDKのどこからでも、庭を眺められます。

写真09

キッチンは家の中心に位置しています。キッチンの臭いがしなかったので、換気設備はうまくいっているようです。

この住まいはセントラル空調にしています。セントラル空調とは、1組の空調機器により、住宅内部のすべての場所が、同じ温度、同じ湿度になるようにするものです。

引き戸を多用した住まいなので、引き戸を開けたままにしても、温度差を感じません。また、この空調機器は、除湿だけでなく加湿もするので、やわらかい気持ちのいい空気を感じられました。

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