1.3. 居心地よい住まい

高さ(3)- 取っ手やスイッチは使いやすく - 第39回

高さ(3)- 取っ手やスイッチは使いやすく - 第39回

気を付けたい高さの三つ目は、取っ手やスイッチ、コンセントなどの作業しやすい「手元の高さ」です。例えばスイッチなどは、これまでの住宅では、床から120〜130センチのところに付けることが多かったのですが、最近では90〜100センチが目安です。車いすでの使いやすさを考えるからです。また、この高さなら、床に座った状態からでも手が届きます。

高さ(2)- 流し台・洗面台、使ってみて選択 - 第38回

高さ(2)-  流し台・洗面台、使ってみて選択 - 第38回

住宅内のベッドやソファ、浴槽や洋風便器などの「座る高さ」にも十分な考慮が必要です。ベッドは高さを調節できるものが便利です。低いソファは、体が埋まってしまい立ち上がりにくくなります。車いすを使う人の場合は、車いすの座面(だいたい45センチぐらいが多い)と同じになるように高さを決めます。腕の力で車いすから移動するので、高さに差があると困るのです。

高さ(1)- 「使いやすさ」現場で確認を - 第37回

高さ(1)- 「使いやすさ」現場で確認を - 第37回

住宅建築の相談では、「間取り」については、建築主から積極的に意見が出ることが多いのですが、高さとなると業者側に任されるのが普通で、古い慣習のままなんとなく決まってしまうことが多いようです。しかしそれでは、使いやすい住まいはできません。水平面の計画である間取りと同じように、垂直方向の「使いやすい高さ」を考えることも大切なことだと思っています。

兼用住宅(3)- 依頼主の「夢」と「思い出」両立 - 第36回

兼用住宅(3)- 依頼主の「夢」と「思い出」両立 - 第36回

前回に続く兼用住宅の2階の話です。2階には美容室に関連した部分はありませんが、アトリエがあるので、一般の住宅とは少し趣が違いました。アトリエは約30平方メートルあり、依頼主の夫の画家のものでした。夫は3年前の夏、チェコの街角でスケッチをしているときに倒れ、亡くなりました。

兼用住宅(2)- 高齢対策、生活コンパクトに - 第35回

兼用住宅(2)- 高齢対策、生活コンパクトに - 第35回

今回の依頼主は人一倍元気な人でしたが、高齢になったときに備えて、兼用住宅の住宅部分の改修を考えました。2階建てですが、1階住宅部分の約70平方メートルだけでも生活ができるように、また、できるだけ生活部分がコンパクトになるようにまとめました。必要以上に広い住宅も、とくに高齢になると持て余すからです。