まとめ(2)- 工事は打ち合わせの積み重ね - 第47回

まとめ(2)- 工事は打ち合わせの積み重ね - 第47回

住まいのリフォーム工事の進め方を、私の事務所「大滝建築事務所」の例でまとめてみます。依頼を受けると、まず、依頼主を訪問して、聞き取り調査をします。その人にとって大切なことや、したいことを聞きます。それから平面図を書き、床の段差の具合や壁の状態を調べ、家具などの大きさを測ったあと、写真を撮ります。

調査を元に作成した、第1案のプラン図を手に2回目の訪問をします。ここからが本格的な打ち合わせです。具体的な項目を整理しながら、第2案、第3案と煮詰めていきます。この辺まで進むと、お互いに気持ちが分かり合ってきます。この時点で縁がなく、工事が取りやめになることもあります。

第4案以降は、工事の依頼をしてもらえることを前提にして、詳細な設計をすることになります。おおむね決定したところで、見積もりをします。双方で、折り合った金額、工事範囲で工事契約を交わします。

高齢者や障害者を対象に、住宅改修の際に補助金が出る市町村もあります。その申請を予定しているときは、工事前に福祉事務所のケースワーカーに、現況確認をしてもらう必要があります。調査前に工事を始めてしまうと、補助金が申請できなくなるので要注意です。

工事の開始日が決まったところで、工事によって迷惑がかかる近所、マンションなら隣や階下の家にあいさつに回ります。工事は一般的には、解体作業から始まり、構造的な作業、仕上げ作業、設備器具の取り付け作業と進行していきます。図面通りに施工されているか、あるいは他にいいアイデアはないのか、図面だけでは決めかねた重要な寸法など、工事中も随時、依頼者と打ち合わせをします。

完成後は、依頼主にチェックしてもらい引き渡しとなります。その後、実際に住み始めて気付いた不都合を直します。

大瀧雅寛 = 2001年9月12日 朝日新聞(東京本社版)夕刊マリオンから