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大滝建築事務所

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昇降機、足腰弱い高齢者向け

昇降機、足腰弱い高齢者向け

2005年03月15日 : 大瀧雅寛
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階段(1) - 昇降機、足腰弱い高齢者向け -

住宅の生活空間は1つのフロアである方が便利です。一戸建て住宅ならば二階建てよりも平屋建ての方が暮らしやすいはずです。しかし、都会の場合、土地の価格から考えても平屋建てはなかなか難しいのが現実です。それに、二階の日当たりや風通しのよさ、道路からのプライバシーが守りやすいという利点も捨てがたく思います...

写真:階段の段板にレールを取り付けた階段昇降機

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住宅の生活空間は1つのフロアである方が便利です。一戸建て住宅ならば二階建てよりも平屋建ての方が暮らしやすいはずです。しかし、都会の場合、土地の価格から考えても平屋建てはなかなか難しいのが現実です。それに、二階の日当たりや風通しのよさ、道路からのプライバシーが守りやすいという利点も捨てがたく思います。

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マンション暮らしをしていた夫婦が、新築の木造二階建ての建売住宅を購入しました。しかし、二階への上り下りが悪かったのか、転居して間もなく、奥さんが腰を痛めて入院してしまいました。

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この家の階段は、幅が一般的な75センチ、途中で折り返して上っていく形式です。折り返し部分の三段が三角形になっていて踏み外しやすく、ちょっと危ないように思いました。

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改修を依頼されたのですが、階段の改修は、家全体の設計にかかわる問題なので非常に難しいのです。そこで、既存の階段に後付けできる階段昇降機を設置しました。レールは階段の段板に固定します。電動式で、いすの腕置きの部分にスイッチがあり、そのスイッチを押し続けると上下に移動します。

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奥さんも気軽に二階に上がれるようになりました。洗濯ものを二階のバルコニーに干せるようになり、生活の幅が広がったと喜んでもらっています。

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しかし、デメリットもありました。まず、費用が工事費込みで140万円かかりました。また、階段の幅が狭くなりました。レール分がまず狭くなったうえに、いすと脚を置く台は折り畳んでも35センチ飛び出します。階段の上下にいすに乗り降りするスペースも必要です。

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階段昇降機は屋外用もありますが、車いすの利用者にとっては不向きです。階段の上下に車いすを用意しなくてはならず、しかも、車いすからの乗り移りが難しいからです。階段昇降機は足腰が弱くなった高齢者向きと考えた方がよいでしょう。

大瀧雅寛 = 2001年03月15日 朝日新聞(東京本社版)夕刊マリオンから