クロスケの家 - ご近所さんを招く縁側

所沢市内にあるクロスケの家を訪ねました。由緒ある、お茶屋さんの住まいや蔵を、トトロ財団が取得して整備したものだそうです。まず目を惹かれたのは、玄関の脇のゆったりとした縁側でした。「そういえば、最後に縁側の設計をしたのは何年前になるだろう」と思うくらい、住宅に縁側を造ることはまれなものとなってしまいました。

クロスケの家 - ご近所さんを招く縁側

クロスケの家

今では普通、来客は玄関から出入りします。玄関を「点」に例えると、縁側は「線」と考えられます。この「点」と「線」、どちらか、来客を招き入れやすいのでしょうか。

クロスケの家

この縁側に腰を掛け、茶飲み話を楽しんでいる様子が目に浮かぶようです。「いつでもいらっしゃてください」と、誘われているようです。

クロスケの家

室内から縁側を眺めた様子です。茶の間と縁側を仕切る紙の障子、縁側には雨戸だけでガラス戸はありませんでした。現代ではとても無防備に思えてしまいます。この頃には、防犯対策は何も必要のないものだったのでしょう。

クロスケの家

クロスケの家

縁側の良さを幼稚園に応用したことがあります。幼稚園で園児が遊ぶとき、保育室と園庭だけのどちらかという選択ではなく、外でも内でもない中間の場所をと思い、楽しい縁側を造りました。ここは、雨天の遊び場にもなりました。

クロスケの家

クロスケの家は何回も訪ねたくなる、懐かしくてやさしい建物でした。

クロスケの家とは@トトロのふるさと財団