「調理動線を一筆書きに」バリアフリーキッチン

「車いすで使いやすいキッチンにしたい」とご依頼をいただきました。キッチンの全体計画から考え、「コの字型」のバリアフリーキッチンを造りました。調理の手順に合わせた、連続している調理動線になっています。

「調理動線を一筆書きに」バリアフリーキッチン 左から「冷蔵庫」「シンク」「IHコンロ」、最後にピアノカーブのテーブルに到着します

調理手順に合わせた、一筆書きのような調理動線です。冷蔵庫から取り出した食材は、冷蔵庫右のカウンターへ、更にシンクで洗い、下ごしらえをして、IHコンロで調理します。

コの字型バリアフリーキッチン - 調理動線が一筆書きのように

食器棚は造付け家具で製作し、食器棚の両脇には手すりを取り付けるために、壁を造りました。冷蔵庫の両脇にも同様に、立ち上がりを助けるための手すりがあります。

コの字型バリアフリーキッチン - 調理動線が一筆書きのように

キッチンカウンターは壁に固定され、脚がないのでカウンター下は、全てオープンスペースになっています。キッチンカウンターの下部の有効高さは、「ひざの高さ+2センチ」で決めています。この有効高さにバリアフリーキッチンの厚みを加え、カウンターの高さは77センチになりました。炊飯器と米びつを載せたワゴンです。

コの字型バリアフリーキッチン - 調理動線が一筆書きのように

シンクは浅型のステンレスシンクにし、車いすで入ってもひざに当たらないようにしました。また、バリアフリーキッチンのカウンターの全周に、手すりを取り付け、片手でも移動しやすいようにしました。

コの字型バリアフリーキッチン - 調理動線が一筆書きのように

おたまなどの調理道具を収納するため、IHコンロのそばに引き出しを造りました。コンロの下のキャスター付きワゴンには、フライパン、お鍋、ボール類が入っています。使うものは、使う場所の近くに収納できます。

コの字型バリアフリーキッチン - 調理動線が一筆書きのように

引き出しの最下段は、ボトルを入れるための深い高さにしました。取手は指にかかりやすい、ステンレス製の三角形の断面のものを選びました。

コの字型バリアフリーキッチン - 調理動線が一筆書きのように

電子レンジやトースターの前には、トーストやレンジで温めたものを載せる、スライド式の棚を取り付けました。

コの字型バリアフリーキッチン - 調理動線が一筆書きのように

丸いのでどこからでも向かうことができるよう、ピアノカーブの形をしたテーブルです。脚は奥にたててあり、車いすでの寄り付きに配慮しています。ポットの定位置はこの場所、いつでもお茶を飲めます。

コの字型バリアフリーキッチン - 調理動線が一筆書きのように

床材は、シンクが浅いために水はねしてしまうことがあるので、水に強いウッドタイルを貼りました。

キッチンカウンターの高さは、車いすユーザーのお母様が使いやすいことを優先したため、77センチと低い高さにしました。家族さんが使うには低すぎてしまいます。そのときは、キャスター付きの椅子にで調理してもらいます。