いす座でお手前するお茶室「いす座点前家具」〈2015-1226〉

膝の痛みで、茶道から離れてしまう方が多いそうです。いす座で膝に負担をかけずに茶道を嗜める、お茶室の工夫です。本来の炉は畳に備えられています。この家具は炉を椅子の高さまで上げ、電熱式炉壇を組み込みました。

いす座でお手前するお茶室「いす座点前家具」

2016.07.05

いす座でのお手前ができるお茶室

炉の点前です。炉とは茶室の畳を切って床下に備えられた小さな囲炉裏のことです。11月〜4月まではこの炉の点前を用います。(5月〜10月までは風炉の点前と言って、囲炉裏を用いない様式をとります。)炉のまわりの上げ畳家具、いすや机を造ることにより、床から持ち上げました。

いす座でのお手前ができるお茶室

左から時計周りに、

建水(茶碗を清めたり暖めたりした時に使った湯や水を捨てるのに使う)、

替茶碗(連客へ)、結界(お茶で使う聖域を表す)、

水指(点茶の際茶釜に水を足したり水で茶碗や茶筅をすすぐために蓄えておく)、

茶杓、棗(抹茶を入れるのに用いる漆塗りの容器)、

茶筅(抹茶を点てるのに使用する)、

主茶碗、炉、柄杓、蓋置。

いす座でのお手前ができるお茶室

収納するときの様子です。椅子は7組、机は3組つくりました。椅子は全て同じ大きさで、3組ずつ重ねられます。机は足をたためます。机の大きさは、畳のへりに合わせたので、3組とも、わずかに寸法が異なります。

いす座でのお手前ができるお茶室

このお茶室は、マンションの上階にあります。バルコニーを待ち合いや路地に見立てました。正客のためのわらじが一足、用意してあります。

いす座でのお手前ができるお茶室

バルコニーの待ち合いです。

いす座でのお手前ができるお茶室

扉に向こう側に、お茶室の入り口があります。今回の工事で、ご高齢のお客さんにも好評だったとのことでした。また、正座が困難な外国の方にも、楽に茶道を嗜んで頂けるようになりました。