
木材は、土台や柱や梁などの「構造材」に対して、敷居や鴨居などのドア枠や巾木などの「造作材」に分けることができます。
最近では、ドア枠は建具とセットのものが大半を占めるようになりました。そのような既製品では、バリアフリー住宅では種類が足りないので、大滝建築事務所では昔ながらの造作加工を続けています。
木目を印刷したシートを貼った、見せかけの造作材ではなく、手で触れるところこそ、本物の木でつくりたいという気持ちがあるのです。
造作材には、固い木を選びます。木目がやわらかく、生地仕上げにできる「ひば」の無垢材を、よく使います。
無垢材の反りやすいという欠点があるので、何枚もの薄い板を貼り合わせて集成材にします。
この造作材は父の手作りのものです。1棟の住まいのために、父はこの木工房に1ヶ月ほど仕事をします。
できあがったひばの造作材は、弟により現場に運ばれますが、いつだったか父が、嫁に出す心境だといっていました。
このように手間を掛けている造作材なので、塗装は生地仕上げや蜜ろうワックスをおすすめしています。