「2方向の避難ルートを確保する」寝室デッキと避難スロープ 〈2016-1112〉

火災などの緊急時に、住宅内部から外部へと避難できるルートを、玄関以外にもう1個所、確保するようにしています。避難ルートは重複しないように、玄関から離れた位置が理想です。また、寝室を避難ルートにすれば、ベッドに就寝中でもすぐに避難できます。

「2方向の避難ルートを確保する」寝室デッキと避難スロープ このお住まいは、その避難ルートを寝室前のデッキとしました。多角形の外壁をなぞるようにスロープをつくりました。(2006.02.11)

このお住まいは木造の平屋建て、道路面から1階床までの高低差が、80cmほどあります。南道路の門扉から入ると、2方向のスロープに分かれます。左に続くのは玄関ポーチに続く緩いスロープです。右に続く狭いスロープが、寝室前のデッキにつながる避難スロープです。

バリアフリー法(の円滑化誘導基準)による、公共施設などの屋外スロープの勾配は、1/15(約4度)です。対して、このスロープの勾配は、1/11(約5度)。1mの高さを11mで上がる勾配です。

「80cmの高低差」を門扉から玄関ボーチへと続く、長さ9mのスロープで行き来します。この勾配を「緩い」ととるか、「きつい」ととるか、住まいてさんにより異なります。工事中に仮設スロープを製作し、勾配を決定しました。

一方、寝室の掃き出し窓のデッキにつながる「避難スロープ」は、さらに「きつい」勾配です。頻繁に昇ることを想定せず、コンパクトにすることを優先しました。

火災などの緊急時に、「寝室の掃き出し窓 → デッキ → スロープ → 道路」と、すぐに避難できる「避難ルート」ができました。

寝室はできるならば1階に配置することが理想です。2階、3階に配置するときは、バルコニーにつながる掃き出し窓をつくり、少なくても、バルコニーなど屋外に避難できるようにしています。