車いすユーザーの手元を考える - リモコンや鍵の工夫〈2017-27〉

「車いすユーザーが使いやすいこと」「細かな指の操作を必要としてないこと」そして「シンプルで美しいこと」を大切にしたときの、車いすユーザーの「手元」を考えました。具体的には、使いやすい高さ、リモコンや鍵の選定です。とある車いすユーザーのお住まいをご紹介します。

車いすユーザーの手元を考える - リモコンや鍵の工夫 ベッドの脇の台には、たくさんのリモコンが並びました。手すりに掛かっているのは、リフトのリモコン、ベッドのリモコン。台の上には、照明の集中リモコンと、エアコンのリモコンです(2014.04.21)

2017.08.27

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車いすからベッドへの移乗は、「自分でゆっくりと腕力で移乗する」、「ベッド用リフトで、介助者に移乗させてもらう」の、2通りを想定しています。

ご自身でベッドに移乗するときは、ベッドの脇に取り付けた黄色の「トランスファーボード」を利用します。

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ベッドに横になってからでも、できることを多くするために、

ベッドの手元には、たくさんのリモコンを置いておく必要があります。

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シンプルな空間にしたかったので、照明器具はダウンライトを多用しましたが、

ダウンライトにはリモコンはありません。

ですので、照明器具の切り替え装置を、天井裏に埋め込んであります。

この集中リモコンで、4系統に分けた照明器具の「on / off」のコントロールができます。

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キッチンのレンジフードのスイッチは、車いすからでは届かない高いところになってしまいます。

別途、レンジフード専用のリモコンから操作します。

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このリモコンは、壁に固定することもできますが、住まいてさんは、

リモコン操作する時は、リモコンを膝に載せて、操作するとのことです。

持ちやすくするために、リモコンに細いエアーチューブを付けてあります。

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外部サービスを受け人の出入りが多くなると、鍵のかかる引き出しは重宝します。

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たくさんある引き出しの内の2台に、鍵を付けました。

細かな指の操作を必要としない、大きな鍵を選びました。

最上段の引き出しは、車いすのアームレストにぶつからない高さにしてあります。

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分電盤は普段は使わないものなので、洗面室のドアの上など高い位置に設置されます。

このお住まいでは、スイッチやリモコンと同じように、分電盤も壁の手元廻りの高さに取り付けました。

車いすからでも分電盤の扉を開け、内部の様子を確認しやすくしました。