「座卓でくつろぐ」敷地の一番いいところをリビングに〈2015-1020〉

「ソファーは置かずに座卓を置きたい」とのご要望でした。広過ぎないLDKを、敷地の東南の角に配置しました。座卓からは、東側の腰窓、南側の掃き出し窓、西側の小さな窓からと、一日中、太陽の位置がわかります。

「座卓でくつろぐ」敷地の一番いいところをリビングに 全体では洋風でありながら、和風の感じを残す「和洋折衷」のインテリア。畳でのライフスタイルです(2012.03.07)

2016.12.28

まずは「その敷地の一番いいところでくつろぐ」、つぎに「朝日が入り込む東側に寝室」と、LDKと寝室の位置を決めました。寝室には水回りを隣接させました。また、和室は庭に面するように平面計画を進めていきました。

「座卓を一番よい場所に」敷地の一番いいところにリビング

玄関室からこのLDKへの出入り口は、左右壁に引き込む、引き分け戸にしました。玄関室は南側に面する日当たりのいい場所にあり、そのひかりをこのLDKにも、たっぷりと取り込むためです。

「座卓を一番よい場所に」敷地の一番いいところにリビング

リビングにはフチ無しの半畳たたみを敷きました。ダイニングからキッチンは竹のフローリングを貼りました。カウンターの奥にはシステムキッチンです。

「座卓を一番よい場所に」敷地の一番いいところにリビング

キッチンの東面には、オーダーメイドの大きな食器棚を造りました。無愛想な勝手口を隠してくれます。

「座卓を一番よい場所に」敷地の一番いいところにリビング

食器棚は開けたときは内部を一覧でき、地震の際も建具が開いてしまうことを避けたいので、引き違い扉にしました。食器棚の両脇には、掃除道具やリビングの小物を収納します。面材はナラ突板をクリア塗装しました。

「座卓を一番よい場所に」敷地の一番いいところにリビング

夫婦寝室は1階につくることをおすすめしています。また、リビングやキッチンに隣接させ、引き戸でつながるようにしました。

「座卓を一番よい場所に」敷地の一番いいところにリビング

北側の一面には、左側の大きな収納と右側の小さな収納。収納内部の簡単な棚も案外と便利そうだ。建具の面材はタモ突板で、わずかに床の竹のフローリングに合わせた着色をした。当初、両方の収納とも天井まで造るつもりだったが、北側の通風や採光を考え、らんまのように収納の上部に窓を造った。窓の開け閉めは手元のリモコンで操作できる。

「座卓を一番よい場所に」敷地の一番いいところにリビング

廊下から和室への出入り口は、左右の壁に引き込む引き分け戸にしました。ハンガーレールにしたので敷居は必要なく、引き分け戸は畳のへりの上に乗っているように見えます。建具は完全に壁に引き込むのではなく、60mmほど彫込引き手を残した状態で止まるので、指の挟まれがなくなります。

竹のフローリングは、和洋折衷の雰囲気を持ち、このお住まいにぴったりでした。この和室はLDKほど頻繁に使う部屋ではない。だからこそ引き分け戸を開け放し、いつも廊下と一体にしておきます。

「座卓を一番よい場所に」敷地の一番いいところにリビング

外壁面には断熱材を厚くいれるため大壁工法となり、真壁のように1本1本の柱を見せることができなくなってしまいました。そんな中で和室のデザインは、窓と内障子、そしてその大きさや位置で決まってしまいます。南側に向く掃き出し内障子は、あえて片隅に寄せ、その左側に大きな壁を残し、その壁を床の間に見立てることにしました。

それを受けて、西に向く腰窓の内障子も右側に移動して、空気が流れるようにしました。高さの異なるふたつの内障子ですが、桟の割付けは同じように割りつけた。こんな内障子は、桟がわずかに太い方がお似合いです。