屋根の鋼板葺き [ 2006.11.14 ]〈y15_roof〉

外壁の断熱構造パネルのはめ込みが終わりました。上棟時に取り付けた屋根パネルの上に、ガルバリウムカラー鋼板を葺きます。

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛合金のメッキをした鋼板で、瓦屋根に比べると軽く、メンテナンスが容易です。私はガルバリウムカラー鋼板が、住宅の屋根としてもっとも優れていると考えています。

屋根の鋼板葺き [ 2006.11.14 ]

2006.11.14

屋根の鋼板葺き

長さが5.5m、厚さは0.35mmのガルバリウムカラー鋼板を、24cmの幅に水がしみ込まないように成型したものを、屋根に1枚ずつ葺いていきます。

屋根の勾配は約20度です。現場には分度器のように角度を測るものがないので、縦と横の割合で表します。この勾配は、横:10に対し、縦:3.5です。現場では「3寸5分勾配」といいます。

この勾配は緩やかな勾配で、外からも中からもやわらかく見え、Yさんの住まいにぴったりだと思いました。緩やかな勾配は、スレート瓦では雨漏りのリスクが高くなるのですが、鋼板葺きの屋根は緩やかな勾配でも安心です。後々のメンテナンスの際に屋根に上がることを考えると、屋根の勾配は20度程がいいと思います。

屋根の鋼板葺き

住宅の屋根は、スレート瓦葺きが一般的です。スレート瓦は、日本瓦や洋瓦に比べると軽量で安価であるというメリットがありますが、塗装が長持ちしないことと、割られやすいことが欠点です。

ガルバリウムカラー鋼板は、スレート瓦よりもさらに軽く、割れないメリットがあります。

また、ガルバリウムカラー鋼板の和風でも洋風でもない、中途半端な感じが気に入っています。

屋根の鋼板葺き

さて、先日、はめ込みが終わった、壁の断熱構造パネルをご案内します。

洗面室と浴室の外壁面です。アルミサッシも取り付けました。

屋根の鋼板葺き

2階の納戸の外壁面です。妻面の3角の部分にも、パネルをはめ込みました。

「雨漏り」は、もちろんクレームの対象ですが、「空気漏れ」は、クレームになりません。「空気漏れ」は目には見えませんが、冷暖房の効率を悪くしてしまいます。気密性を高めて、室内の空気の漏れを0に近くすることを大切に考えています。

屋根の鋼板葺き

2階のアトリエです。何とも暖かそうな空間になりました。屋根も断熱構造パネルなので、小屋裏空間を無駄にすることなく、室内空間として利用できます。

パネル工法の場合、柱や梁が正確に立っていないと、パネルが入りにくくなってしまいます。上棟に数日をかけ、ふたりの大工だけで組み進めることにより、水平垂直の精度を高めることができました。

通常は2mmとる隙間を、大滝建築事務所では1mmしかとりません。パネル状の断熱材が、これだけきつく入っているので、数値では表せないものの、耐震性を高めることにも役だっていると思います。