手作りの引き戸枠 [ 2006.12.14 ]〈y15_wakumawari〉

最近のドア周りは、ドアとドア枠がセットになっている既製品を使うことが多くなりました。その既製品のほとんどは、本物の木ではなく、木目をプリントしたフィルムを貼った「木目調」です。手に触れるところこそ一番いい木を選び、一番手間をかけた、ていねいな仕事をしたいと考えています。

手作りの引き戸枠 [ 2006.12.14 ]

手作りの引き戸枠

この枠は、LDKを見下ろす2階のアトリエの片引き戸枠で、120cm幅の障子が入ります。入曽工房で大瀧父が加工した枠を、大瀧弟が現場で組み立てます。あらかじめ組み立てているのは、ビスが見えないようにするためです。

手作りの引き戸枠

LDKからアトリエを見上げた様子です。枠が取り付きました。LDKの吹き抜けをはさみ、Yさんおふたりのアトリエが向かい合います。お互いの気配が感じられるように、同じ大きさの障子を向かい合わせました。

手作りの引き戸枠

次は、玄関室とLDKの間の片引き戸枠を造ります。複雑な形状の鴨居の刻みを終え、ここに寝かせたまま、組み立てます。

組み立てた片引き戸枠を柱の間にはめ込みます。遊びのないぴったりの寸法なので、入れるのにひと苦労です。うまくはめ込んだら、上下左右のちり(柱からの出)を揃えます。

枠の取り付けにはビスを使わずに、のり付けにします。そのため、しめはたという工具で、仮にしめつけます。造作材の見えるところに釘やビスを打つことを、「安い仕事」といいます。

しめはたで固定したまま、一晩おきます。翌日、このしまはたを外します。それ以上つけっぱなしにしておくと、丸い跡が残ってしまいます。

枠が取り付くと、プラスターボードを壁に貼っていきます。枠の塗装は、Yさんのおふたりにより、自然塗料が塗られます。