その時代の建築家の気持ちを引き継ぐリフォーム

この住まいは昭和30年代の建築家の作品でした。その時代の建築家が、和風ではない新しいスタイルを試みた美しい住まいです。この住まいをリノベーションするのではなく、この作品を尊重するリフォームを考えました。

その時代の建築家の気持ちを引き継ぐリフォーム タイルの壁の壁付け灯がいいアクセントになっています(2005.04.18)

築43年の木造の住宅をリフォームするにあたり、住まい手さんからの要望です。

  • この住まいが好きなので、できるだけ変えたくない
  • 生活スタイルを変えずに、生活をコンパクトにしたい
  • 加齢に備えたバリアフリーの配慮をしてほしい
  • 住宅設備機器や空調機器を更新したい

リビングの西面

リビングの西面の壁が、この空間の正面となります。この壁一面は、わずかな緑色を持った、大きなタイル貼りになっています。庭に面した大きなガラス戸です。照明器具はダウンライトで等間隔に揃え、エアコンは天井カセット型にして、空間から消えるようにしました。

リビングを庭から眺める

大きなガラス戸は、壁の中に引き込むことができるので、リビングの空間は、更に外部空間と一体となります。ガラス戸の高さが高過ぎると、開け閉めが重たくなってしまいます。高さを低く抑えながらも採光を得るために、ガラス戸の上部は欄間にしてあります。

リビングの北面と東面

わずかに緑色の布クロス貼った、リビング北面の壁一面を「余白」ととらえ、大きなガラス戸やタイル貼りの壁に対比させ、空間のバランスをとりました。コルク貼りの床の下には、ガス温水床暖房を設置しました。床暖房の効率を高めるために、既存の床組を全て撤去し、床組から造り直し、断熱材を敷き詰めました。

ダイニングの全景

リビングの脇には、ダイニングです。鮮やかな緑色のタイルの壁の隣がリビングです。北欧的なペンダント照明の下にテーブルを置きます。

キッチンの全景

キッチンはダイニングの北側にあります。システムキッチンを入れ替えました。キッチンの奥にある勝手口ドアを開けると、屋根のあるサービスヤードになっています。外にすぐ出られる便利な動線です。

庭から見たリビング

庭からリビングを眺めると、リビングが、東西にゆったりと伸びているのが、よくわかります。

施工するにあたり、新築するよりも気をつかいました。大滝建築事務所のリフォームは、特別な工事を必要とするものが多いのです。