ペントハウスは、スライド屋根の天体観測室〈2015-0308〉

円形ドームは、夜空との一体感に欠けてしまいます。この天体観測室では、屋根に大きな開口部を造り、スライド屋根をのせました。外形は左右が対称でない面白い形にして、窓際の机からも市街地の夜景を見下ろせます。

ペントハウスは、スライド屋根の天体観測室 住宅地を見下ろす狭山丘陵のふもとに、この観測所はあります(2007.08.11)

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

建物の外形は、左右が対称でない、面白い形にして、既存の白い、円形ドームとの対比を考えました。

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

南面の屋根を横にスライドさせると、1.7m角の開口が表れます。この方法では、北側の空が見えないのですが、北側は林になっているので、もともと、空が見えませんでした。屋根も外壁も、ガルバリウム鋼板で仕上げました。

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

地球の自転に合わせるため、望遠鏡の架台の軸を、北極星に合わせる必要があります。望遠鏡を高めにセットすることで、北極星を確認することができました。市街地での天体観測は、光害のために高度が高い所に限定されてしまいます。東の空から天頂までが、観測の対象になります。

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

外観は面白い形をにしたのですが、その形が内部にそのまま現れるようにしました。屋根は構造用合板のあらわしです。この合板の上は外断熱になっていて、屋根からの熱を防ぎます。壁はOSBを化粧貼りしました。柱や梁は、赤松の集成材です。素材を生かした仕上げになっています。 スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

林に面した一面は、造り付けの本棚にしました。天文雑誌に合わせてあります。

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

本棚の素材は、しな合板で、小口は合板を切り放しです。学校の机のように。板の重なりが見えています。 スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

天体観測室には、エアコンがないので、通風のために北側に窓を付けました。この窓は森に面していて景色も良好です。

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

最近の天体観測は、望遠鏡とパソコンを連動させます。パソコンを置くカウンターも造りました。眺めがいい所なので、このカウンターには、コーナー窓も造りました。賢治先生の家も、そうなっていました。

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

住宅地を見下ろす狭山丘陵のふもとに、この観測所はあります。

スライド屋根の天体観測室 - トーマスドーム

半年がかりで、やっとできあがりました。「失敗してもいいから...」とスタートした、6坪ほどの小さな観測所ですが、私としては、家1件分の時間がかかりました。

最近、家族からの避難場所が欲しいと思っている私の思いも、有形無形に生かされていることでしょう。