1.5mの段差リフトから、寝室につながるデッキ〈105〉

このお住まいは道路からの高低差が大きく、道路面から1階床面までは約1.5m。車いすで出入りしたいとのご要望でしたが、玄関からの出入りは難しく、庭の一部に段差リフトを設置し、リフトから寝室までのデッキを通り、寝室の掃き出し窓から出入りすることになりました。

1.5mの段差リフトから、寝室につながるデッキ


玄関ポーチの階段は、8段の段数があるものの、階段幅は広いので、

階段昇降機を設置する方法もありますが、車いすから階段昇降機に

乗り移ることは、今はできたとしても先を見通すと心配でした。

1.5mの段差リフトと、寝室につながるデッキ

そこで庭の隅に、「段差リフト」を設置することになりました。

道路に面した塀の一部を撤去し、新しく「コの字型」の塀を造り、

道路面に合わせた、段差リフトの設置スペースを造りました。

1.5mの段差リフトと、寝室につながるデッキ

段差リフトは、「1.5m」の高さをゆっくりと上昇します。

デッキ面の高さに到達すると、「フラップ」が自動的に下がります。

1.5mの段差リフトと、寝室につながるデッキ

デッキの幅は1m、車いすで行き来するための最低限の幅に抑え、

庭の植栽をできるだけ残し、その脇を通り抜けて寝室へと向かいます。

1.5mの段差リフトと、寝室につながるデッキ

シャッターの付いた「ノンレールサッシ」に取り替えました。

「ノンレールサッシ」は、敷居の凹凸が少ないのが特徴です。

1.5mの段差リフトと、寝室につながるデッキ

歩行器で行ったり来たり、大切にしている庭を間近に眺めながら、

デッキは気持ちのいい、リハビリスペースになりました。

また、歩行器でも車いすでも、気軽に外出できるようになりました。

1.5mの段差リフトと、寝室につながるデッキ

デッキは、リビングと寝室の前の庭に設置したので、デッキに

出たからといって、まったく違う景色になる訳ではありません。

ですが、室内と室外とでは、何かが違うのです。

外には外の風があり、それを感じることができるのです。

季節の移り変わりを、五感で感じることができるのです。

そのことが、とても大切なことに感じられました。