浴槽とシャワーの2通りの入浴、2m角のユニットバス〈115〉

「浴室を家族みんなで共用する」などと、あえて強調する意味はない様にも思えますが、家族の誰かが車いすユーザーだったとき、その一人だけが別の浴室を使わざる得ないとしたら、どんな気持ちになるのでしょうか... 。私が「バリアフリー住宅」で大切にしたいことは、この『家族みんなで共用する』ということなのです。

浴槽とシャワーの2通りの入浴、2m角のユニットバス


自走式のシャワーチェアで、洗い場の中まで入れる様にするために、

ユニットバスは「2m角の正方形」の広さが必要ですが、その広さは、

既成品のユニットバスにはなく、オーダー製作することになりました。

『浴室を家族みんなで共用する』2m角のユニットバス

湯船に浸かって、一日の疲れを癒してくれるのは、リビングから

聞こえてくる、家族の何やら楽しそうな笑い声なのかもしれません。

『浴室を家族みんなで共用する』2m角のユニットバス

車いすから、この自走式シャワーチェアに乗り換えるには、洗面室の

広さでは十分でなかったので、洗面室に隣接する寝室で乗り換えます。

『浴室を家族みんなで共用する』2m角のユニットバス

季節や気分に合わせて、浴槽とシャワーの2通りの入浴を選べます。

シャワー水栓の代わりに、「シャワー・ド・バス」を取り付けたので、

浴槽に入らずに、シャワーチェアのまま、シャワー浴で温まれます。

『浴室を家族みんなで共用する』2m角のユニットバス

「浴槽にしっかりつかりたい」となると、一工夫が必要でした。

シャワーチェアから、まずは、この入浴台に移乗します。

引き戸側を「背中」にする様に、背もたれに寄りかかります。

『浴室を家族みんなで共用する』2m角のユニットバス

入浴台に移乗した後は、洗い場に落ちないように、手すりを差し込み、

安全に体を洗えます。使いやすい位置に、シャワーを取り付けました。

『浴室を家族みんなで共用する』2m角のユニットバス

バスリフトの座面に腰掛けると、降下させて浴槽につかります。

電動昇降なので、背もたれの中にバッテリーが内蔵されています。

家族さんに手を貸してもらわずに、入浴ができる様になりました。


私は本を持ち込み、読んでいる様な、読んでいない様なの入浴です。

湯船につかりながら一日の疲れを癒してくれるのは、リビングから

聞こえてくる、家族の何やら楽しそうな笑い声なのかもしれません。

『俺が先に入りたい』とか、『お兄ちゃんは後に入ってよ』とか、

『まだ入ってるの、いい加減に上がってよ』とか... 。

入浴にまつわる思い出が、意外と多いことをふと思い出しました。