私は「兼築家」をめざしています!
〈123〉
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我が家では私の仕事のことが話題になりますが、『それって、工務店の仕事じゃないでしょ!』と、娘から突っ込まれた、依頼がありました。それは『ピアノペダルを頭の動きで操作したい』というものでした。
2019.01.02
依頼主の住まいてさんは、ピアノが大好きな車いすユーザーです。
鍵盤での運指(うんし)には、何も困るとはないのですが、足元の
ペダルを踏み込めないので、演奏に表現が出にくいとのことでした。
両手は鍵盤でふさがっているので、首や頭の動きなどを感知して、
足元のダンパーペダルを踏み込める様な、電動装置を開発したい
なるほど、そうなると、何らかの電子工作が必要になりそうです。
実は私は小学生の頃から、電子工作が大好きで、秋葉原の電気街には
足しげく通っていたのです。今になって役に立つこととなりました。
1年がかりで完成したのが、この「バリアフリー補助ペダル」です。
「barrier-Free assist as a Pedal」から、「bFaaaP」と名付けました。
頭の動きを検知する「モーションセンサ」を、メガメに取り付け、
ペダル操作をする「アクチエータ」を、ペダルの前に設置します。
頭を前後させる動きにより、ペダル操作ができるシステムなのです。
これが工務店の仕事なのか』と問われれば、
「そうですよ!」と、私は自信を持って答えます。
バリアフリー住宅が目指すのは、
いつまでも楽しく暮らし続けられること。
「建てること」だけではなく、「建てること」を中心としながらも、
『住まいてさんの願いを形にできる』、そんなお手伝いに至るまで、
できる様にしたい。建築家ではなく、『兼築家』になりたいのです。
• 有限会社 大滝建築事務所 取締役社長(1級建築士)
• 埼玉県狭山市で、妻と娘の3人暮らし
• 1965年 東京都生まれ。小学校まで東京、中学校・高校は埼玉県
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コラム
「居心地のよい住まい」は 2000年10月からの1年間の間、朝日新聞(東京本社版)夕刊マリオンに、連載されたコラムです。ご愛読ありがとうございました。
著書
• バリアフリー住宅[居心地の良い家]のつくり方
• 福祉住環境コーディネーター まとめと問題
• バリアフリー住まいをつくる物語
• 明日の在宅医療・第2巻 - 在宅医療の諸相と方法
オオタキラジオ
住まいづくりの仕事は、みなさんが想像する以上に面白いものです。
ひとつひとつの住まいで、ひとつひとつの物語に出会えるからです。
ひとりひとり住まいてさんから、たくさんのことを学べるからです。
ときに設計の話から外れて、家族のありかたとはなんだろう、
自分の人生を、どうやって整理していくかなど、
奥の深いお話しを、聞かせていただくことも多くありました。
そういった話を、私のこころの中にしまっておくだけでなく、
多くのひとに伝えたいという気持ちが、自然と湧いてきました。
見たまま、聞いたままではなく、私が感じたことを書きたい。
たくさんの人に伝わらなくても、誰かひとりに伝わればいい、
そんな気持ちから、ブログ「オオタキラジオ」を始めました。
日々の住まいづくりの仕事に加え、今までの人生で学んだこと、
楽しいことだけでなく、つらいことや、悲しいことも。
また、私がこれから体験することとなる、両親の世話や介護のこと。
そして、私自身の老いのことまでも、書いていくつもりです。
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