曲線型階段昇降機を、開放的なスチール階段に〈9902〉

2017.06.23

1階から2階への移動手段は、エレベーターが最善ですが、リフォームでエレベーターを設置するのは、かなり困難なことです。それに次ぐ手段として、「階段昇降機」があります。このお住まいは、モダンな木造2階建てです。透明感のあるスチール階段に、曲線対応型の階段昇降機を設置しました。

曲線型階段昇降機を、開放的なスチール階段に 大型の階段昇降機は、駅の階段などで見かけますが、住宅に適した、小型でデザインのいい階段昇降機もあります。このお住まいには、白いレール、赤いシートがよく似合いました。


より使いやすい階段昇降機にするためには、階段昇降機の設置に先立ち、

1階と2階の乗り降りスペースを、確保するための建築工事をしました。

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1階の乗り降りスペースは、階段と玄関収納の間に、都合よくありました。

階段の昇り始めは3段まわり、その部分にあった鋼製の手すりを取り外しました。

ここなら使わないときも、シートが邪魔にならない位置です。

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アームレストには、ジョイスティックが付いています。

ジョイスティックを押している間だけ、押している方向に昇降機は走行します。

シートの座面の下に内蔵されている、バッテリーで駆動します。

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レール傾斜は最大70度まで可能なため、レールの端部は床に直角に固定しました。

スタート、ストップ、カーブする部分では、自動で減速させるので安心です。

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昇降時、レールに対してシートは直角ではなく、あえて斜めの状態になります。

これは足のつまさきが、対面の壁に当たらないようにするための工夫です。

アームレストとともに、巻取り式のシートベルトが付いています。

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白く丸いレールは直径が8cm、下部にはラダーが取り付けられています。

このレールは、それぞれの階段の合わせて、特注製作されたものです。

レールと壁の隙間は12cm必要です。レールを加えると、計20cmになります。

また、スチール階段は揺れやすかったので、階段の中央部に、

2本の木製の柱を建て、段板は壁にも固定し、揺れをなくしました。

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2階の乗り降りスペースに到着しました。

昇降速度は1分あたり約7mです。1階からスタートして、70秒ほどです。

何色かの色が用意されていますが、濃色の階段の段板や、フローリングには、

「白いレール」、「赤いシート」の組み合わせが、よく似合いました。

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使わないときの、折りたたんだ状態です。

階段を昇ってきたレールは、2階の床上で、わずかに背面に折り曲げたので、

折りたたんだシートの厚さが、邪魔にならないようになりました。

シートの中にはバッテリーがあり、この状態で充電しています。