『勝つ方法はない。が、負けない方法ならある』〈9803〉

『精進してください』。夏も冬も、この一言で長時間の練習が終わりました。精進とは「一つのことに集中して、一生懸命に努力すること」。高校時代のテニス部顧問、O先生のことをふと思い出しました。他にも、忘れられない言葉があります。『試合に勝つ方法はない。が、負けない方法ならある... 』。

『勝つ方法はない。が、負けない方法ならある』 埼玉県西部の里山にある石仏です。江戸時代の年号が刻まれていました(2018.01.03)


『勝つ方法はない。が、負けない方法ならある』

ひとつめは、『ミスをしないこと』。

攻めて勝つだけではなく、守り続けて勝たなくてはならない。

「ミスをする」ということは、得るべき1ポイントが、

与える1ポイントになってしまうこと。

その差は、2ポイントになってしまう。

『勝つ方法はない。が、負けない方法ならある』

ふたつめは、『正攻法に徹すること』。姑息な手を使わないこと。

中学生のテニスなら、小手先のテクニックで勝ち上がれたが、

高校からのテニスは、「正攻法」でなければ、勝ち上がれない。

正クロス(左方向の対角線)で、打ち合うこと。

『勝つ方法はない。が、負けない方法ならある』

みっつめは、『考えること』。頭でテニスすること。

たとえ、技術や体力が、相手より劣るものだとしても、

「考えること」だけは、相手と対等にできるはずである。

どんな局面でも、考えること。

どんな局面からでも、自分が得意な型に持ち込むこと。

『勝つ方法はない。が、負けない方法ならある』

私の考える癖は、テニスコートで身に付けました。

考える。そもそも「考える」とは、何でしょうか。

「間違ってても構わないから、自分なりの結論を持つ」ことだと、

私は考えています。

そして、いい時も悪い時も、建築から離れないこと。

建築を考え続けることを、今年も大切にします。


O先生は、こんなことも言っていました。

『負けるなら、すぐに負けろ、コートを他の者に譲れ』

『勝つのなら、時間をかけて、考え抜いて勝て』

『勝つ方法はない。が、負けない方法ならある』

夕暮れ、整備を終えたテニスコート脇での、このO先生の言葉、

その後私は、「建築」に置き換えてみました。

常に自分の心に留めき、戒めや励まし、そして作風としています。