バリアフリー住宅での『一切れのパン』は、『車いすの使用を想定しておくこと』〈9839〉

2017.11.28

『この中には、パンが一切れ入っています。何かのお役に立つでしょう』ドイツ軍につかまったルーマニア人が、貨車から脱走する際、あるラビ(ユダヤ教指導者)から、ハンカチに包まれた「一切れのパン」を渡されました... 。ここに登場する「一切れのパン」。あえて、「バリアフリー住宅」に例えるなら、『車いすの使用を想定しておくこと』なのかもしれません。

バリアフリー住宅での『一切れのパン』は、『車いすの使用を想定しておくこと』 1階と2階に、同じ大きさの寝室があります。その日の体調に合わせて、使い分けているそうです。


このお住まいでは、将来、必要になったとき、車いすを使い始められるように、様々な、隠れた配慮を盛り込みました。

玄関ポーチ

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玄関ポーチでは、歩けるうちは手すりの付いた階段を昇降します。

車いすを使うようになったときは、この玄関ポーチの段差を、「段差リフト」で昇降します。

階段の左脇に、「段差リフト」の設置スペースを確保してあります。

玄関室

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玄関室では、上がり框の段差が小さくなるようにしています。

玄関室から直進できる廊下は、車いすでの行き来しやすいのですが、

家の奥まで、丸見えになってしまいます。訪問客があらわれたときは、

玄関室と廊下を、引き戸で間仕切りことができます。

デッキ

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また、庭に回ればデッキがあって、寝室やLDKの掃き出し窓があります。

このデッキに「段差リフト」を設置して、この掃き出し窓から出入りする、

という選択肢もあります。

寝室とLDK

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寝室とLDKは隣りどうしになっていて、

大きな引き分け戸を開ければ、ワンルームになります。

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ゆったりとしたLDKも、車いすで行き来しやすいです。

ベッドやソファーで、ゆったりとするためには、

トイレや洗面室とのつながりが大切です。

寝室からもLDKからも、トイレはすぐに行ける位置あります。

水回り

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寝室からはすぐに、トイレと洗面室に繋がっています。

トイレと洗面室も、車椅子でぐるりと回れる広さがあります。

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洗面化粧台は、いす座で使いやすいものにし、

また、下部の扉を外せば、車いすでもアクセスしやすくなります。

浴室は、車いすで回転する程の広さはありませんが、

開口幅の広い引き戸で、洗面室と一体にすることにより、

回転できるようにしました。

階段室

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階段は、勾配が緩いだけではなく、踊り場を2箇所つくり、

ゆっくりゆっくりと、体にできるだけ負担を掛けずに、2階に上がります。

この階段は、体の調子がいい時の、リハビリのメニューになっています。

2箇所の窓から、遠くの景色が眺められ、楽しいリハビリになりそうです。

2階の寝室

どんなに階段を緩やかにしたところで、車いすでは昇降できません。

そこで、ひとつ工夫をしました。

下記のベッドのある寝室の画像を、よく見比べていただけますか?

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この2枚の画像、よく似ていますが、少しだけ違うのがわかりますか?

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カーテンの色、窓の景色など。実は、上の画像は、1階の寝室で、

下の画像は、その寝室の真上にある、2階の寝室なのです。

このお住まいには、同じ大きさの寝室が、1階と2階にあるのです。


正面左側のクローゼットの引き違い扉まで、同じ位置にあります。

このクローゼットの床は、簡単に壊せるようなっていて、

将来、エレベーターを設置することを計画しているです。


中学の教科書に載っていた、F・ムンテヤーヌの短編小説『一切れのパン』。

今でも覚えている方は、多いのではないでしょうか?

『パン一切れ持っていると思うと、ずっと我慢強くなるもんです... 』

『一切れのパン』は、下記のリンクで読めます。

www.geocities.co.jp/HeartLand-Sakura/4493/hitokire1

www.geocities.co.jp/HeartLand-Sakura/4493/hitokire2

www.geocities.co.jp/HeartLand-Sakura/4493/hitokire3