車いすユーザーの「洗濯機」選び〈9861〉

2017.11.06

ひとり暮らしをしている、車いすユーザーの住まいてさんは、ご自身で洗濯をしている方が多いようです。洗濯ものの出し入れのしやすさを考慮すると、「縦型ドラムの洗濯機」ではなく、「ななめドラム洗濯機」になります。乾燥機能もついているので、干す手間が省けます。

車いすユーザーの「洗濯機」選び このお住まいでは、LDKの主役のように「ななめドラム洗濯機」を置きました。「水栓つき洗濯機用防水パン」を、設置しています(2017.11.04)


広いリビングの中心に、洗濯機を置くことになった理由があります。

この場所なら、洗濯機の左右に障害物がなく、

車いすからでも、アクセスしやすかったからです。


洗濯ものをドラム内に出し入れするために、車いすで横付けにします。

住まいてさんが、洗濯ものを出し入れしやすいのは、「右手側」です。

洗濯機の扉は「左開き」です。左側に扉を開くと、

右手側がドラムになるように、車いすを横付けにします。

そのためには、このお住まいのように、洗濯機の右側に、

車いすで動き回るための、広いスペースが必要になるのです。

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寝室とも一体になった、ワンルーム形式のLDKなので、

洗濯機のすぐ隣りには、ベッドが置いてあります。

毎日の生活では、夜、就寝前に洗濯を始めることもあります。

動作音が静かであることも、洗濯機の選定条件になります。

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洗濯機の水栓の高さや、排水口の位置には気を使います。

洗濯機によって、ふたが水栓にぶつかってしまったり、

排水口の掃除が、できなくなってしまうからです。


排水口のお手入れがしやすい、「水栓つき洗濯機用防水パン」を、

戸建て住宅でもマンションでも、おすすめしています。

防水パンの幅は、64cmと74cmの、2サイズあります。


ただし、この防水パンの高さは12cm。洗濯機の設置が12cm高くなるので、

洗濯ものの出し入れが、しにくくなってしまうかもしれません。


もうひとつの、お住まいの洗濯機をご紹介します。

このお住まいでは、洗濯機は洗面室の中の、洗面台の横に置きました。

洗濯から乾燥まで、ご自身でしたいとのこと。

最近の「ななめドラム洗濯機」は、乾燥機能もついていて、

概ね、車いすユーザーに使いやすくなっています。

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パナソニックのななめドラム洗濯機、「NA-VX8700L」です。高さは 101cm。

上端にある操作パネルは、車いすから手が届くに位置になっています。

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ななめドラム洗濯機の扉は、「左開き」が標準ですが、

これとは逆に開く、「右開き」の洗濯機も用意されているので、

洗濯機を置く位置によって、選択できるようになりました。

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洗剤は、本体左上の引き出しから入れます。

この高さも手が届く位置になっています。

また、乾燥後のフィルター掃除は手間ですが、

毎回やらないといけないとのことです。


住まいの中に、小さな工夫を積み重ねることにより、

ひとり暮らしをしている、車いすユーザーを応援したいです。