表千家のお茶室「関東間」から「京間」に〈9868〉

2017.10.30

マンションの中にある表千家の教室です。以前は関東間の8帖の和室でした。マンションリフォームの制約がある中で、8帖の京間にして、京畳を敷きました。関東畳よりも、ひと回り大きい京畳にする目的は、畳の目の数を「5目」、増やすためでした。

表千家のお茶室「関東間」から「京間」に 同じ1帖でも、関東間の畳、京間の畳では、面積では1.2倍ほど大きくなります。奥に見えるのは水屋です。桧の造作材と、しな合板の面材は、色味みも柔らかい木目もぴったりでした。(2016.04.29)


畳の目の幅は、関東間も京間も同じ、約15mmです。

私の住まいは関東間なので、畳の大きさは「88cm x 176cm」です。

畳の目の数を数えると「58目」ありました。

この教室は、京間なので、畳の大きさは「96cm x 192cm」です。

畳の目の数が「5目」増え、「63目」になりました。

この「63目」が、お点前の基本となります。

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らんま付きの掃き出し窓は、バルコニーに設えた待合いがあります。

お茶会のとき、来客はここから入ります。

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左側の壁に埋め込んで収納家具は、今回の製作したものです。

お茶の道具は小さいのですが、たくさんあります。

そこで収納家具は、奥行きは浅く、間口は広くしました。

右側の水屋の家具は、2006年の工事で製作したものです。

両方とも、しな合板で製作しましたが、細部の納まりの違いに、

10年の年月を感じます。

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左側のひとまわり大きな収納家具は、2枚の畳を収納します。

炉を使う季節には、この「カギ畳」に敷き替えます。

お茶のたくさんの道具を、見つけやすくするために、

奥行きは浅くし可動式の棚板を、細かく取り付けました。

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水屋から和室を眺めます。水屋にも畳を敷きました。

敷居は桧で造りました。4本の溝をついたので、

4枚の襖を、一つに重ねることができます。

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4枚引きの襖です。畳が京間なので、襖も同様、京間の幅になります。

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その襖を一つに重ねると、水屋につながります。

右側の家具は両面の家具で、和室からは仏壇になっています。

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水屋も新しく造り替えました。水屋の流しは本来、銅板を折り曲げ、

隅を溶接して造りますで、耐久性の点では不安が残ります。

教室の水屋であること、マンションであることを考慮し、

流しは、ステンレス製にして、キッチン用の排水トラップを取り付け、

汚れがつきにくく、掃除がしやすくなりました。