森の中の応接小屋は「正六角形」に 2017.10.28〈9870〉

2017.10.28

豊かな起伏の広い敷地の中に、お客さんを迎える応接室ならぬ、応接小屋を造りました。この応接小屋は、近くから遠くから、低い所から高い所から、色々な方向から見られます。そんな場所に建つ建物の形状は、「正六角形」がお似合いでした。

森の中の応接小屋は「正六角形」に 2017.10.28 正六角形の面積は「 一辺 × 一辺 × 3 × √3 ÷ 2」 で、求めることができます。1辺の長さが2.73mの、この応接小屋の床面積は、19.3m2(2000.08.06)


正六角形は、身近な所に意外とあるものですね。

鉛筆の断面は正六角形、ボルトやナットも正六角形。

ハチの巣は、各部屋の正六角形を隙間なく並べた構造です。

ハニカム構造といい、強度をあまり損なわずに、

必要な材料を減らすことができる、優れた構造です。

雪の結晶もまた、正六角形を基調とした様々なパターンです。

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空から届いた手紙-12日の雪の結晶

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正六角形のような、円に近い形状の建物は不思議です。

外からは小さく見えたのに、中に入ると一転、大きく感じるからです。

また、どこから眺めても、建物の見え方が大きく変わらないので、

小さい建物だとしても、広い敷地の中のシンボルとなります。

外観は黒く塗った杉板に、木製建具の引き違い窓がくっきりと。

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1辺が2.73mの正六角形、11.7帖(19.3m2)の空間になります。

どうしたら、この応接小屋で、来客に心地よさを持ってもらえるか。

その「心地よさ」を、壁や天井に貼った杉板に求めるのではなく、

「空間のスケールで創り出したい」と考えました。

そのためには床面積だけではなく、空間の高さが重要になってきます。

外壁側の天井の高さは、手が届く位まで低くしました。

その窓から見える、黒く塗られた軒裏もまた、手が届く程の低さです。

窓から軒裏が見えることも、空間の親密さを高めてくれました。

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正六角形の中心には、杉の丸太を立てました。

その丸太からの、6本の腕木が屋根を支える、傘のような構造です。

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そうそう、サッカーボールの模様も、正六角形の組み合わせです。

私が小学生の頃のサッカーゴールは、格子状のネットでしたが、

最近では、正六角形の組み合わせのネットになりました。

その方が、「ゴールに突き刺さるように見える」からだそうです。