どこかにつながる窓(窓の役割)〈9897〉

2017年10月1日の朝です。今日も早起きしました。出窓の脇のリビングの窓です。ローマンシェードに映りこむ、サルスベリのシルエットは、雲ひとつない晴天を予感させます。こんな気持ちいい日曜日、私は2階にこもり、この記事を書いています。

どこかにつながる窓(窓の役割) ローマンシェードは、外の景色を映り込ませるスクリーンとしての役割もあるのですね(2017.10.01)


どこかにつながる窓(やさしい住宅)

最近、道路面に窓を極力つくらない外観が、

「デザインが良い」といわれる事があります。

しかし、そのような住まいでは、ご近所付き合いが難しくなりそうです。

カフカ自選の小品集『観察』の中で、窓について、こんな叙述がありました。

取り残されて生きているけれども、どこかにつながりを求めている人、

移り変わっていくと時刻、天候、職業などを考え始めると、

とにかく何でもいいから、自分を支えてくれるような腕が欲しい。

そんな気持の人 -- この人は、街にむいた窓が、どうしても必要だろう。

フランツ・カフカ『街にむいた窓』

私のような内向的な性格なら、その性格を補ってくれるような、

道路面にたくさんの窓がある、こんな住まいがぴったりでした。


2011年、東日本大震災から数日後、関東地方では一日に3時間ほど、

計画的に停電させることになりました。

どこかにつながる窓(やさしい住宅) 我が家のダイニングの窓は出窓です。

出窓には常に、携帯電話とラジオを置きました。

どんな時でも、どこかとつながり、我が家だけではないのだと、

思わせてくれる優しさを、この出窓が持っているように感じました。