玄関の位置を間違えることは、建物全体を間違えること〈9923〉

バリアフリー住宅では、玄関の上がり框の段差をなくすことを求められ、玄関ポーチ面と内部の床面の高さとを、合わせることになります。そもそも、玄関引き戸の敷居は、タイル面に取り付けることを想定しています。その敷居を、壁のサイディングに取り付けことになるので、難しい施工になりがちなのです。

玄関の位置を間違えることは、建物全体を間違えること

見た目よりも軽く開け閉めができる、アルミ製の玄関引き戸です。袖にある大きなガラスで、玄関室が明るくなるのも長所です(2017.09.05)


毎回、少しずつ新しい施工方法を考えてきましたが、

ようやく「決定版!」と言える、施工方法に到達しました。

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玄関引き戸の両脇の外壁は、サイディング貼りです。

サイディングの下部には、「通気見切り」があるので、

そこからの壁内を上昇していく空気を、遮らない必要があります。

そこで、玄関引き戸と玄関ポーチとの間に、あえて溝を造り、

ステンレス製のグレーチングで、「橋渡し」させました。

サイディングの表面だけでなく、サイディングの裏面にまで、

タイル面の湿気が回り込むことも、この施工方法により解決しました。

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住まいの間取りで、一番大切なことは、「玄関の位置」だと思います。

とある建築家から、こんなことを言われたことがあります。

『玄関の位置を間違えることは、建物全体を間違えること』

この建物を間取りを、住まいてさんと考えていく上でも、

「玄関の位置」を、大切にしました。

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「玄関の位置」を間違えないために、設計中に現地に何回も訪れます。

最寄り駅の方向へ歩いてみたり、最寄り駅の方向から帰ってきてみたり、

実際の体験をもとに、この場所が最適な位置だと、確信が持てました。

このお住まいでは、玄関の位置は北西の角です。

建物の中心に玄関を位置させ、玄関から続く廊下が、

住まいを「2分」することが、ないようにしました。

また、この位置は家相の上でも、「吉」とされていますので。


以前『向かいのおばあさんが、ピンポンを押して、回覧板を持って来てくれるようになった』と、住まいてさんから言われたことがありました。そのお住まいはバリアフリー住宅、建て替えるにあたり、道路から玄関ポーチ...