ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ〈9668〉

2018.05.31

『バリアフリー』とは、「Barrier:障壁」と「Free:取り除く」とを組み合わせた造語です。代表的なバリアフリーは、「段差をなくす」ことです。普段、気にしていない段差でも、車いすで行き来する際には、途端にバリアとなってしまいます。さて浴室は、ほとんどのお住まいでは、ユニットバスになりましたが、床の段差がないユニットバスが、普及したのは、割と最近のことです。少し前までは、「浴室などの水回りの段差は、あってあたり前のこと」だったのです。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ 床全面にすのこを敷き詰めましたが、間口を3等分し小さくしました。外しやすくお手入れしやすくして、すのこだけではなく、洗い場床面の衛生さもを保てるようにしました(2018.05.31)


ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

このお住まいのユニットバスは、手前の洗面室の床面から、

洗い場の床面まで、9cm程の段差がありました。

この段差をなくすため床全面に、すのこを敷き詰めることになりました。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

洗い場の浴槽側の縁を見ると、排水口を中心に、両脇には排水溝、浴槽に接するように「立ち上がり」もあり、すのこの設置を難しくしました。

すのこ端部には脚が必要ですが、排水溝には、脚を立てられないからです。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

すのこを設置するにあたり、既存の折れ戸を取り外すことになり、

折れ戸の替わりに、シャワーカーテンを掛けることになります。

ドアの敷居には細かな段差があり、これも解消する必要がありました。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

洗い場の大きさ、洗面室の床からの洗い場までの高さ、排水口周りの形状に合わせて、製作したすのこです。洗い場の間口を3等分にした大きさです。

すのこの表面は、滑り止めの加工がしてあります。

丸い穴の中には、ビスが入っていて、脚の高さが調整できます。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

すのこの裏面は、高さは調整できる脚がついています。

上端部の加工を、浴槽脇の立ち上がり部分に載せます。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

すのこの下には、汚れやすいので、こまめに掃除ができるように、

1枚のすのこは、取り外ししやすい大きさにしました。1枚目です。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

2枚目は、中央部に置きます。排水口の上部になるので、

このすのこだけを取り外せば、排水口の掃除ができます。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

すのこの脚の高さを調整して、ドアの敷居の高さと、すのこの高さを、

ぴったりと合わせました。ここにわずかでも段差ができてしまうと、

車いすで行き来しにくくなり、また、つまづきやすくなってしまいます。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

このユニットバスの壁の隅部には、大きな曲面になっていたので、

すのこの形状も、それに合わせ、丸くしました。

ユニットバスの床形状に合わせ段差をなくす、浴室すのこ

3枚敷き詰めました。車いすでも、出入りしやすくなりました。

すのこは、浴室の段差をなくすためには、最適なものなのですが、

お手入れの手間が増えてしまうことは、避けられません。

2日ごとに洗浄をし、洗浄後には陰干し乾燥することで、

すのこだけではなく、洗い場床面も換気できるので、衛生さを保てます。