断熱構造パネル:壁 [ 2006.11.08 ]〈y15_wallpanel〉

2006.11.08

外壁にはめ込む断熱構造パネルが、現場に納品されました。

断熱構造パネルとは、パネル工場であらかじめ製作された、断熱性能と壁の耐震性を高めるパネルです。

断熱性能だけでなく気密性も高まるので、「パネル工法」は、大滝建築事務所の定番になっています。

私はこの「パネル工法」は、「外断熱工法」よりも、優れていると考えています。

断熱構造パネル:壁 [ 2006.11.08 ]


断熱構造パネル

一般的に断熱材は、グラスウールなどのマット状のものが多く使われています。グラスウールでは丁寧な施工をしても、気密性を高めることが困難です。また、グラスウールの結露も気になるので、私はあまりおすすめしていません。

断熱構造パネルは1棟ごとのオリジナル製作です。Yさんの住まいのパネルの仕様は、9mm厚の構造用合板に、60mm厚の面状の断熱材を貼り合わせたものです。

断熱構造パネル

構造用合板は、断熱材より5cm程大きくなっていて、釘の打ちしろになっています。

パネルがたわまないように、間柱でエ型にフレームを造っています。

パネルの高さは、土台から2階の床梁までの1枚通しです。パネルの幅は91cmですので、外壁の柱の間隔も91cmと細かく立ててあります。

断熱構造パネル

浴室と洗面室の外壁パネルをはめ込みました。外から見た様子です。

この構造用合板は、再生資源100%から成るエコ商品です。原材料は1度使われた木材です。

断熱構造パネル

浴室と洗面室の外壁パネルを、内側から見た様子です。

開口部の位置は正確にくりぬいてあります。パネル工法の欠点は、開口部の位置の設計変更ができないことです。

断熱構造パネル

1階の壁のはめ込みが終わると、2階の壁にもはめ込んでいきます。

2階のパネルの高さは、2階の床梁から小屋梁までの1枚通しです。2階のパネルの幅は、1階と同じく91cmです。

断熱構造パネル

「パネル工法」、「外断熱工法」は、ともにグラスウールを使わずに、面状の断熱材を使い、断熱性、気密性を高める点では、似ている工法ですが、次のような違いがあると思います。

断熱材の位置
パネル工法:柱の間に詰め込む → 断熱材そのものが、いくらかの耐震性の向上につながると考えています。
外断熱工法:柱の外側にぶらさげる → 断熱材そのものは、耐震性に無関係です。
外壁材の位置
パネル工法:柱の外側に、構造用合板、通気層、外壁材の順番で貼る → 柱の近い位置に貼ることができます。
外断熱工法:断熱材の外側に、さらにぶらさげる → 大きな地震の際に、そのままの状態を保てるか不安が残ります。

私は、「構造」と「断熱」を一緒のものと考えて設計しています。