家具(4)- 低めにして収納・間仕切り両立
〈045〉
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60代の独身女性が住む築20年のマンションをリフォームしました。この女性は健康な方ですが、今後、年齢を重ねていくことに備えて、この時期に改修することになりました。
収納に便利なように用意した特注家具 - 第45回 - 2001年08月29日 朝日新聞(東京本社版)夕刊マリオンから
2001.08.29
リフォームの基本方針は、彼女自身が一人で暮らしやすい家にすることでした。そのため、40平方メートルの2DKをワンルームに改造しました。
ダイニングキッチンとリビング、寝室を一つの広い部屋にしたのです。広い部屋にしておけば、将来、介護してもらう立場になったときに、介護する側もされる側も楽だという考えもありました。
とはいえ、今の段階では寝室と他の部分との間に仕切りが欲しいので、緩やかに間仕切りしてくれる、特注の家具を用意しました。
両側に圧迫感がでないように、高さは80センチとしました。長さは約2メートル、幅は90センチです。両面にガスファンヒーターを取り付け、上面にはテレビを載せる回転台を置いてあります。回転台の角度を変えれば、食卓でも、ソファでも、ベッドからでもテレビを見ることができます。
この仕切り全体が収納家具になっています。両面に引き出しが付いていて、衣類や生活雑貨が収納できます。短辺側から入れる物入れには、ちょうど4分の1に折り畳んだ布団を収納できるようにしました。
こういう大きな収納家具を作ったのも、生活をコンパクトにするためです。この家具やもう一つの棚、やはり特注した収納の多い流し台を作った代わりに、従来からあったたんす類を半分以下に処分しました。
そして、新しい収納家具に入りきらないものは、これから優先順位を決めて整理するのです。持ち物を、今後、生活しやすいように整理する、というのも実は体が元気なうちにしかできません。そこまで、考えてのリフォームでした。
カテゴリー
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ダイニング - 家の中心としての機能が大切
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介護保険1 - 急増した手すりの設置
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家具(2)- 移動できるキャスター付き活用
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まとめ(2)- 工事は打ち合わせの積み重ね
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浴室 - 入浴台外せば介助スペースに
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マンション(4)- 使うほど味建具にシナ材
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トイレ(1)- 介助・掃除のしやすさも考えて
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洗面室 - トイレとの壁取りスペース拡大
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階段(1)- 昇降機、足腰弱い高齢者向け
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マンション(6)- 工事は他室のことも考えて
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介護保険6 - 住宅の改修は先を見越して
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階段(3)- 不要な廊下なるべくなくす
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