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大瀧雅寛 ↘

窓(2)- 省エネに複層ガラスや軒

〈041〉

窓は、熱が出入りする場所でもあります。せっかく冷暖房をしても、窓の断熱が不十分だと効果が上がりません。省エネのためにも、複層ガラスを使いたいものです。複層ガラスの効果はとくに冬に実感しやすく、窓際にいても、ひんやり感がなくなるか、減少します。ただし、複層ガラスは2枚のガラスを間隔をあけて張り合わせてあるため、通常のガラスと比べて窓が重くなります。

窓(2)- 省エネに複層ガラスや軒

軒が長く、庇がある家 - 第41回 - 2001年07月25日 朝日新聞(東京本社版)夕刊マリオンから

2001.07.25

1枚1枚のガラス戸を大きくせず、畳1枚程度の大きさにするのが使い勝手がよいようです。なお、最近の断熱性の高い玄関ドアなども、重たいものが多く、高齢者や体の不自由な人にとっては使いにくい場合があるので注意が必要でしょう。

また、窓と同様に大事にしたいのが、窓の上の軒を伸ばすことや庇(ひさし)です。住宅のデザインが洋風化したのと、工事の簡略化のため、あるいは敷地が狭いため、軒を伸ばしたり、庇をつける住宅が減っています。

しかし、長い軒や庇があれば、雨が降っているときでも、窓を開けておくことができます。また、夏の太陽の位置は高いので、軒や庇があることで、日差しを遮ることができます。

南側だけではなく、東西にもあると役立ちます。夏の朝夕の日差しを遮ることができます。

軒や庇はすだれなどを掛ける場所にもなります。日差しは室内のカーテンで遮るよりも、窓の外のすだれなどで遮る方が効率がよいのです。一方で、冬は太陽の位置が低いので、日差しが軒や庇に遮られることはあまりありません。

このほか、避難するための出入り口としての窓の役割も忘れてはなりません。一戸建て住宅では、2方向以上に出入り口が必要です。

一つは玄関として、もう一つは玄関と反対の方向で、寝室に近い位置に掃き出し窓などがあるといいでしょう。

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